・夜遅く返ると、また、サンタさんへの手紙が3枚置いてあった。
一枚目、冒頭からいきなり「サンタさん、ポケモンのポシェット見つかりましたか?」ときた。
その後は、縄跳びで二重飛びが何回跳べたなど近況の詳細で、
二枚目には、さすがに前回のキャンディーだけでは不足と思ったのか、
「サンタさんガムをあげます」と書いた文章の下にガムが一箱、慎ましく置いてあり
最後に、よっぽど心配だったのだろう、
「ポケモンのポシェット、どんなのかたのしみにしています」と締めてあった。
3枚目は、一番上に「サンタさん何か、書いてください」と返事を書くための余白がとってあった。
で、下の方に点線が引いてあり、小さな文字で何か書いてあるので、よく見ると
「サンタさん、ここにサインを書いてください。」
・・・・・・・。
娘よ、いったいどこで、そんなこと憶えたのだ。
と思いながら、お父さんサンタは、間違えがないように綴りを辞書で確認して
「SantaClaus」と筆記体で書いてしまうのである。